自動販売機の光を光源とした植物の写真です。 夜道を照らす街灯とも、家から溢れる光とも自動販売機が照らす光の性質は違います。 自動販売機の光は自らを発光させ買ってもらう為の光です。 その光でさえも、夜になると空間を照らすのです。 また、自動販売機の周りを見回してみると、綺麗に人が使用した痕跡が空間となって立ち現れています。 無機質な光は人が居た気配を運んできます。 植物が成長し、人が使用しにくいと判断すれば、切られたり、抜かれたり排除されてしまいます。 そこにできた空間は人間の生活の営みの隙間に近いような場所で、路地裏のような場所だと考えます。 その隙間には、人の生活している静かな痕跡が広がっているのではないでしょうか。
